運動前にウォームアップをすることは、ケガの予防やパフォーマンスを高める為に大切な準備です。準備が整っていない状態では、最大のトレーニング効果を得られるはずがありません。
しかし、ウォームアップには【ある重要な注意点】があります。それは、私達が常識に行っている、【ストレッチ】についてです!
なぜ、ストレッチが推奨されているのかというと、《ストレッチによりケガを予防できる》とされているからです。
しかし!?!?ストレッチの効果には残念な効果も1つあるんです。それは《運動前のストレッチは筋トレのパフォーマンスを低下させる》というものです。
*ストレッチがパフォーマンスを低下《運動回数》を減らしてしまう理由・・
①筋肉をまとめて動かす(運動単位)モーターユニットが一部しか働かなくなる
トレーニングによる筋肥大の効果を最大化させるには、筋肉を形づくっている全ての筋線維を収縮させることが必要になります。そこで、重要になるのが運動単位です。(筋線維が1つの運動神経と複数の筋線維がまとまったチームのようなもの)運動をするときは、筋線維が1つひとつ働くのではなく、チームごとに働いています。トレーニングをするときは、その筋肉にあるすべてのチームを動員する事が筋肥大の効果を高めるのです。
しかし、トレーニング前にストレッチをしてしまうと、神経活動の発火頻度が減少し、運動単位の動員が制御されます。
②ストレッチが筋肉の(粘り)を低下させてしまう
筋肉は(弾性要素)と(粘弾性要素)によって構成され、ある程度のの粘り(粘弾性)があるため、ゴムの様に伸び縮みして、自在に動くことができます。ストレッチには、この性質を低下させる作用があります。
③筋肉内の血流が極度の貧血(阻血状態)になる
ストレッチによって筋肉が阻血状態になったままトレーニングを行うと疲労物質を除去できず、疲れやすくなり、結果、運動回数を増やすことが出来なくなる可能性があります。
どうしてもストレッチをするなら!!!30秒以内にしましょう!!
30秒以内のストレッチであれば、運動のパフォーマンスに影響しないことがエビデンスで報告されています。30秒以内のストレッチでもケガの予防に有効であることも報告されているので、パフォーマンスを落とさずにケガの予防もできる、30秒以内に収めましょう。
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